Sunday, July 26, 2015

会社主催のホリデーパーティーは、盛大?簡素?どちらが従業員に喜ばれる?

アメリカでは、11月下旬の感謝祭の翌日から、11日までを、ホリデーシーズンと呼びます。この時期、会社では、従業員の一年間の貢献に対する感謝の気持ちを伝えるために、ホリデーパーティーが開催されます。こうしたパーティは、クリスマスパーティと呼ばれていましたが、クリスチャン以外の従業員に対する配慮もあって、最近はホリデーパーティの呼び名が定着した様に感じます。




私が赴任した当時(2004年頃)は、こうしたパーティは、盛大で華やかでした。
平日の夜に、近くのホテルの大きなパーティー会場に、従業員とそのパートナー(一般的には配偶者)を招待。カクテルで1時間程会場の外で談笑した後、着席してフルコースの食事を楽しみます。
その後は、バンドも入って深夜までまでダンス。正装して紳士淑女となった従業員達が、お酒を飲んですっかり陽気なり、普段と違った側面を見せてくれる、アメリカらしい、楽しいイベントでした。
私の会社の事務所は、カリフォルニア以外に、ボストン、テキサス、コロラド等にもありましたので、この時期になると妻と一緒に、これらの場所へも出張したものでした。
しかし、ホリデーパーティーは、次第に簡素化されていきました。
まず、場所が、ホテルのパーティ会場から近くのレストランに変更になりました。しかも、従業員本人だけが出席し、パートナーの出席は認められなくなりました。
まだ、この段階では、夕食会だったのですが、そのうち、これが、昼食会にダウングレード。そして、最近は、会場がレストランではなく、社内のカフェテリアです。料理も出前の極めて質素なものです。従業員へのせめてもの償いとして、当日は、昼食後は、帰宅して良いことにしました。
他の会社に人に聞いても、最近、ホリデーパーティは質素になりつつある様です。多くの人は、きっかけはリーマンショックにあったといいます。それをきっかけに、経費削減のためホリデーパーティを簡素化しましたが、それがそのまま定着してしまったらしいのです。

パーティーで従業員と仲良くしすぎるのはNG
簡素化が定着した理由には幾つかの説があります。
第一に、米国人は会社のために多くの時間を割くことを好まず、もともと、会社主催のホリデーパーティを止めたがっていたという説。
第二に、最近アルコールに対する取締りが厳しいので、会社の行事でアルコールを出すことに、会社側が慎重になり始めたという説。
まあ、どちらも一理あると思います。ただ、日本人の私は、イベントが簡素化されて、少しほっとした部分もありました。それは、ホリデーパーティで、従業員の夫婦同士の付き合いが始まると、その従業員を解雇せねばならない事態に直面した時に、冷静な判断をしようとしても、躊躇してしまうからです。そんな訳で、こうしたパーティを通して、従業員と家族単位での付き合いをあまり深めてしまと、解雇に慣れていない日本人は居心地が悪くなってしまう場合もあります。
アメリカ人が会社主催のホリデーパーティが好きなのか、嫌いなのかは、10年たった今でも良く分かりません。まあ、日本でも宴会好きの人もいれば、宴会嫌いの人もいる様に、人それぞれなのでしょう。
但し、良くも悪くも、ホリデーパーティは、アメリカ人にとって、かなり関心が高いイベントであることは確かです。
幹部会議で、ホリデーパーティーを議題に取り上げると、普段寡黙な幹部も議論に参加し、喧々諤々の白熱した議論になります。また、かなり多くの従業員が、何年も前のホリデーパーティの写真を、自分の机の上に大切に飾っていたりします。
ホリデーパーティをどうハンドルするかによって、社長の評判も変わってきますので要注意です。

(この記事は、カリフォルニアの情報誌LIGHTHOUSE 2014年8月16日号に掲載された記事を修正加筆したものです。)

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